レシピは大事か?
今回はレシピは大事か?と言うテーマです。
修業時代、やたらレシピを取る、写す人がいます。
これってどう思いますか?
製菓と違って料理はいちいち分量も計りませんしレシピを見ながら仕事はしません。
しかし世間には料理本が溢れその中にはレシピは存在します。
でも各レストランにレシピとゆう物は存在せず、かなりアバウトです。
以外かもしれませんが日本もフランスにもありませんでした。
じゃあどうやって覚えるの?と思いますが、いわゆる口伝えです。
それを家に帰ってレシピとして書き留めておくのです。
これが大事です。
冒頭に書いたレシピを写す人というのは人の書いたレシピをマル写しする訳です。
はっきり言ってこんなことをしてもなんの意味もありません。
やはり自分の血汗で習得した物を自分の字で書くことが大事なのです。
昔ジャンムーランに居たとき美木シェフに言われた事があります。
(美木さんからは直接料理を教わったことは少ないですが、ちょくちょく大事な事を教わりました。)
<俺はトロワグロに居たとき、他の日本人はトロワグロのレシピを写す事に躍起になっていたが俺はそんな事は一切しなかった。
そんな事よりトロワグロの店内やシェフの立ち振る舞いなどを目にしっかりたと焼き付けた!>と仰ってました。
正にこれぞ的を得たり。
かつて神戸にもあったフランスのコートドールの三ツ星シェフ ベルナールロワゾーも同じ事を言っていました。
世界でビッグになるシェフが同じ事を言っているのです。
レシピを写す事で満足してしまい日本に帰っても脳が満足してしまっているので飛躍がないのだと思います。
有名になる事がすごくて良い事だとは思いません、ではなくて将来の自分のなりたい姿をイメージし想像することが大事だと思います。
ただ補足として、独立したり料理長になった時にレシピは大事なので大切にしてくださいね。