オーナーシェフか雇われシェフか?
料理人で生計を立てていく場合、このどちらかに選択を迫られます。
私は今オーナーシェフとして丸17年経ちました。2004年にオープンした時の事を今でも鮮明に覚えています、当時はこんなに長く続けて行けるとは思っていなく.10年を目標に掲げてました。
こんな風に書くとなんだ店出すのって簡単なのか、と思われら方もいるかも知れませんが、私に関してはとてつもなくしんどい苦行でした。
誰しも自分の城は持ちたいと思いますよね、料理人に限らず。
しかし世の中そんなに甘くなく、10年で9割の店が潰れるそうです。
自分で言うのも何ですがここまで店を続けて来れた事に自分で自分を褒めてあげたいです。
と言うのも多分これを読まれた方は、17年くらい続いている店なんか幾らでもあるやん!
と思われるかも知れませんが、私の場合、独身で始めた為、誰一人助けてくれる人が居なかったからです。
今思えば気がおかしくなる寸前だったと思います。
確かに独身で独りでされている方もたまにいるのですが、才能と言っていいくらい凄い事です。
私の様な(恐らく殆どの人も)心の弱い人間にはかなりの苦行でした。
今は結婚して嫁に陰ながら色々助けて貰っているのでかなり楽になりました。
で又長くなりましたが結局なにが言いたいかと言うと、独立を考えているのなら良きパートナーを先に見つけてから。です!
これが凄く大事です!
これは何も奥様とは限りません。共に戦ってくれる戦友を見つけてください。
独りは地獄です。
あとは何が必要か?
多分 センス だと思います。
料理の腕、ワインの知識、全てにおいて
センスのない人は駄目な気がします。
お前が言うな!と言われそうですが、センスがあると言うのはオシャレ、と言う意味ではないことはご承知だと思いますが、経営のセンス、お店のセンス、場所を選ぶセンスなど全てに出ると思います。
私の師匠であるジャンムーランの美木剛さんは
センスの塊りの様な人でした。
お世辞や忖度ではありません。本当です。
なのでご自身にセンスが無い、良きパートナーが居ない人は絶対独立は辞めた方が良いと思います。
今日はこの辺りで。